2009年06月15日

塩辛(しおから)は、魚介類の身を多くの場合

塩辛(しおから)は、魚介類の身を、多くの場合その内臓とともに塩漬けにし腐敗を防止するとともに、酵素(自己消化酵素及び内含する微生物が持つもの)によって発酵、熟成した保存食品である。内臓に含まれる酵素以外に、発酵を促進するために麹を加える場合もある。

古くは『今昔物語』に塩辛との文字が現れるが、江戸期以降の塩辛と同じものと確認できないことと、時代的に孤立していることから、初出は『日葡辞書』とするのが妥当と考えられる。16世紀から記録が確認できる『なし物』との併用がしばらく続いた後、江戸中期後半以降に塩辛という名称で定着した[1]。文献[2]には、やや訛った『しょうから』(鳥取市)や、『しょから』(志摩市)の事例が掲載されている。
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魚介肉及び内臓の約10%以上から飽和量の食塩を添加するのが一般的な製法とされてきたが、20世紀末頃からの健康志向に伴い、塩分が低い塩辛も製造・販売されるようになった。

日本 [編集]
イカの塩辛 - イカの身の細切りに、内臓、塩を和えて造る。タコでも同様に作られる。詳細は後述。
まんまの塩辛 - ミズダコ、ヤナギダコの卵(たこまんま)の塩辛。北海道白糠町などで作られる。
エビの塩辛 - ホッコクアカエビなど中型のエビをそのまま塩蔵したもの。
アミの塩辛 アキアミ、イサザアミ、ツノナシオキアミなどを丸ごと塩蔵したもの。詳細は後述。
がん漬 - シオマネキ、ヤマトオサガニ、アリアケガニなど、干潟に産する小型のカニを潰し塩辛にする。有明海沿岸域で作られる。
カツオの塩辛 - 高知県の酒盗(しゅとう)など。ただし、「酒盗」と「かつお(かつを)の塩辛」とは風味が大きく異なる。
ひしこ - イワシ
スクガラス - 沖縄県でスクと呼ばれるアイゴの稚魚を塩蔵したもの。豆腐に乗せて食べることが一般的。
うるか(鮎うるか) - 鮎の内臓や身
鯛の塩辛 - タイの腸、卵、白子
めふん - 鮭の腎臓
たらこの塩辛 タラの魚卵を発酵するまで塩蔵したもの。
このわた - ナマコの内臓
ホヤの塩辛 - ホヤの全体
莫久来(ばくらい) - 海鼠腸(このわた)とホヤの塩辛を混ぜたもの。
その他 - マグロ、サバ、シラウオ、カキ、サザエ、トコブシ、ホタテのヒモなど

韓国 [編集]
韓国ではチョッカルまたはチョッと称し、キムチを漬ける際の調味料として欠かせないものである。もちろん、そのまま食卓にも並ぶ。

アミの塩辛 セウジョ とも呼ばれるがチョッカルと言えば通常これを指す、キムチ、豚肉料理に使われる
カニの塩辛 ケジャンと呼ばれる。
イワシの塩辛 メルチョッと呼ばれる。
スズメダイの塩辛 チャリヂョッと呼ばれる。
イシモチの塩辛 キムチを漬けるときに使われる。
タチウオの塩辛 キムチを漬けるときに使われる。
ウニの塩辛 済州島でクサルと呼ぶウニを使用して作る。

2009年05月30日

鷹司孝子

鷹司 孝子(たかつかさ たかこ、慶長7年(1602年)5月 - 延宝2年6月8日(1674年7月11日))は江戸幕府第3代将軍徳川家光の正室。本理院。父は鷹司信房、母は佐々成政の娘・輝子(岳星院)。兄に鷹司信尚、弟に鷹司信平。

元和9年(1623年)8月、家光が征夷大将軍宣下を受けるための上洛中に江戸へ下り、徳川秀忠正室の江与(崇源院)の猶子となる。12月に輿入れ、翌寛永元年(1624年)には祝言が行われ本丸入りする。翌年に正式に婚礼し、御台所となる(当初「若御台」と呼ばれた)。慶安4年(1651年)の家光の没後、落飾して本理院と号する。寛文4年(1664年)に京都へ上洛し後水尾上皇に拝謁する。延宝2年(1674年)に死去、享年73。
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墓所は東京都文京区の小石川伝通院。

家光との仲は結婚当初から非常に険悪で実質的な夫婦生活は皆無であり、結婚後程なくして事実上家光から離縁され、大奥から追放されて称号を「御台所」から「中の丸様(中の丸殿)」と変えられ、吹上の広芝に設けられた邸宅で長期に渡る軟禁生活を送らされるなど、家光の在世中は終始忌み嫌われ冷遇され続けた。

当然ながら家光との間に子供は儲けなかった。

これは、家光と春日局らが対立する崇源院派が送り込んだ人物として孝子に対し憎悪と敵対心を抱いた結果とする説[要出典]や、家光と孝子の間に子ができ朝廷の力が増大するのを恐れた春日局が作為的に不仲にしたという説[1]、家光が男色好きであったためという説があるが、いずれも定かではない。

家光が死去する際、形見分けとして孝子へ与えられたのは金僅か五十両と幾つかの道具類のみであった[2]。また家光は家綱や綱吉などといった自らの息子たちと孝子との養子縁組も一切結ばせなかったため、将軍家綱は家光死後より、母親に準じる手厚い庇護と敬意を孝子に贈り続けていたにもかかわらず、孝子が死去した際、その喪に服することができなかったという。

2009年04月26日

李克用(りこくよう 856年 - 908年)

李克用(りこくよう 856年 - 908年)は中国唐末期の軍閥指導者。後唐の始祖。突厥沙陀部出身。太祖武帝と追号された。李存勗(荘宗)の父で、李嗣源(明宗)の仮父。唐末期に鴉軍と呼ばれる精鋭兵を率いて黄巣の乱鎮定に功績を挙げ、朱全忠と激しい権力争いを繰り広げた。

李克用の本姓は突厥風の朱邪(朱耶)であり、父・朱邪赤心は朔州刺史を勤め、龐勛の乱鎮定にて龐勛を討ち取るなどの功績を挙げ、唐の国姓を賜り、李国昌と名乗るようになった。後に孫の李存勗により、文帝の諡と献祖の廟号が贈られた。

李克用は李国昌の第三子であり、母は秦氏である。李克用は生来から片目がすがめで、そのために独眼龍と呼ばれていた。また、李克用の軍は全て黒い衣装で統一していたことから鴉軍(あぐん)との異名があり、周りからその勇猛さを恐れられていた。黄巣の乱が勃発するとこの討伐に参加して雁門節度使に任じられ、黄巣を長安から追い払ったことで河東節度使(太原を中心とした一帯)に昇格する。さらに、最終的に黄巣を殺したのも李克用であり、黄巣討伐の殊勲者であった。895年には晋王に封ぜられ、山西一帯を制圧する大軍閥となる。

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黄巣の乱により実質的に唐王朝は滅び、李克用ら実力者らが唐政府の権威を利用して覇権を争い合う時代となった。李克用の最大の敵となったのが元黄巣軍の幹部であり、後に黄巣を裏切って唐側に付いて功績を挙げた朱全忠であった。

李克用は戦争には強いが、政略では朱全忠に劣り、また配下の鴉軍もその勇猛さ時に粗暴に変じたために政府中央の評判は芳しくなかった。朱全忠とは何度も激しい争いを繰り広げるが、901年に朱全忠に河中を抑えられたことで中央への進出が難しくなり、太原に閉じ込められた格好となる。ある時に、唐の朝廷内での宴会で李克用は些細なことで、朱全忠の怒りを買った。身の危険を直感した李克用は、逃げるように逸早く退席したこともあるという。

907年、朱全忠によって唐が滅亡する禅譲劇が行なわれ、後梁が建てられた。だが、李克用は当然これを認めようとはしなかった。翌年の正月に朱全忠打倒を李存勗に託して死去した。享年53。

宗家
后妃
正室劉氏
次妃曹氏

兄弟
李克譲
李克脩
李克恭
李克寧


荘宗(晋王)李存勗
永王李存覇
邕王李存美
薛王李存礼
申王李存渥
睦王李存乂
通王李存確
雅王李存紀

2009年04月10日

クイーン

クイーン、クィーン(英語:queen)

女王または王妃のこと。
クイーン (バンド) - イギリスのロックバンド。
エラリー・クイーン (Ellery Queen) - アメリカの推理作家。
エラリー・クイーン (探偵) - 上記作家の推理小説に登場する探偵。
怪盗クイーン - はやみねかおるのジュブナイルミステリ、怪盗クイーンシリーズの主人公。
クィーン (映画) - 2006年のイギリス映画。スティーヴン・フリアーズ監督、ヘレン・ミレン主演作。
クイーン (チェス) - チェスの駒の一つ。
トランプの札。12。
将棋の女流棋戦において、4つのタイトル戦のいずれかを5期獲得したときにつく称号。その5期獲得したタイトルの頭にクイーンを付け、「クイーン名人」などと呼ぶ。女流名人位戦、女流王将戦、女流王位戦、大山名人杯倉敷藤花戦を参照。
競技かるたの日本一女性の称号。名人・クイーンを参照。
しばしば、社会性をもつ昆虫の営巣において中核をなし唯一生殖能力を持つ雌個体のことを指す。
エアロクィーン - 三菱ふそうトラック・バスの大型観光バス、スーパーハイデッカー。三菱ふそう・エアロエースを参照。
レースクイーン
栃木県宇都宮市にある洋菓子屋。TVチャンピオンのケーキ職人選手権で連続優勝、またグランドチャンピオン大会でも優勝。レアチーズケーキ、レーズンサンド、大濱ロールなど。
女装した男性。ドラァグ・クイーンを参照。
くいーん - アマチュアの女装愛好者向け雑誌。
イギリス海軍の艦名(HMS Queen)
クイーン (戦列艦・初代) - 100門艦。ロイヤル・チャールズ (戦列艦・2代)を1693年に改名
クイーン (戦列艦・2代) - 1769年進水の98門戦列艦
クイーン (戦列艦・3代) - 1839年進水の110門艦。クイーン級戦列艦
クイーン (戦艦) - 1902年進水のフォーミダブル級戦艦
クイーン (護衛空母) - 1943年進水の護衛空母。アメリカ海軍のボーグ級護衛空母セント・アンドリュースの後身

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2009年03月26日

仮面ライダースナック

仮面ライダースナック(かめんライダースナック)は、仮面ライダーを題材としたカード(ライダーカード)がおまけとして付いていたスナック菓子である。後に「カルビースナック 仮面ライダー」と改名された。発売元はカルビー製菓(後のカルビー)。

初めて発売されたのは、仮面ライダー放映開始の1971年であった。1袋(20円)に1枚のカードが付いており、カード表面には仮面ライダー・怪人・劇中の場面などが、裏面にはナンバーと表の写真に関するデータが印刷されていた(例えば表が怪人の写真ならばその怪人の出身地などが書かれていた)。

1971年の年末、仮面ライダーが世の子供達の中でブームになっている頃、関東・関西の大都市圏のみで「仮面ライダー スナック」として売り出された。カルビーによると、スナック菓子にライダーカードを付けて売るというアイデアは、同社関係者の友人であった栗本慎一郎から提案されたものだという[1]。この商品は発売後すぐに人気が出て、店では品切れ状態となった。翌1972年の4月には販売地域が日本全国に拡大されている。

ライダーカードがもたらした新しい要素 [編集]
この商品が発売される前からブロマイドと呼ばれる「5円引きブロマイド」が子供達の中で流行っていた。 このブロマイドには当時放映されていたウルトラマンなどのヒーロー・アニメのキャラクターが印刷されていた。 ライダーカードとの大きな違いは、裏にある。ライダーカードの裏にデータが書かれているのに対しブロマイドの裏にはなにも書かれていない真っ白の状態であり表を観て楽しむことしか出来ない。ライダーカードは、裏に様々なデータが印刷されており「図鑑要素」が盛り込まれていることになり仮面ライダーの事をもっと知りたくなり、また欲しくなる。そんな子供心を掴んだ画期的なアイデアであった、また「コレクション要素」というものも人気の秘密にある。上記に記したようにライダーカードには、データの他にナンバーが印刷されている。子供は、カードをコンプリートするために抜けているナンバーのカードを手に入れようと買う、このような要素が人気の裏にあったといえる。

ラッキーカード [編集]
ライダーカードには、通常のカードと異なる「ラッキーカード」があった。「ラッキーカード」をカルビー製菓ライダー係宛に送ると、カードを収納できる「仮面ライダーアルバム」が送られて来た。

カード裏面には当初、通常のカードとは違い「ラッキーカード」の文字とカードの説明、有効期限、宇都宮工場と広島工場の住所が書かれていた(参考画像)が、後に通常のカードに「ラッキーカード」と判が押されるようになった。

アルバムを入手するためにはカードをカルビー製菓に送らなければならなかったため、レアアイテムとなっている。

エラーカードと事態の原因 [編集]
ライダーカードには「エラーカード」と呼ばれる制作上のミスの為に印刷にそのまま、まわされたり印刷上のミスのあるカードがある。 No,200前後までのカードに見受けられるもので、エラーカードの特徴としてカード表の写真が左右逆に印刷されていること、裏の情報が表とは違うナンバーと解説になっていることなどがあり、裏表が違うカードならすぐにわかるが表の写真が左右逆の場合は、パッと見わからないようにみえるが、これは怪人であればベルトのショッカーマークが左右逆であったり(カニバブラーなど左右非対称だと見分けやすい)ライダーバイクのマークの「R」が逆になっているなど小さな部分に目を付けるとエラーカードかだいたい見分けられる(風景や地面の草・岩なども手がかりになる) 上記のエラーの他にも裏に書かれた文字が異常に下に印刷されていたりズレているエラーカードなど何種類かミスが確認されている。 なお現在このエラーカードは、ラッキーカード同様ネットオークションなどで高値で取引されておりファンの中では大変貴重な資料として注目されている。

この様な「エラーカード」が世に出回ってしまった原因として「新カード制作に追われていた」ということが挙げられる。 これは「仮面ライダースナック」の予想以上の売上げでカルビー側での新カード制作が慌しくなり印刷まで目が届かないままエラーカードがそのままパック詰めされ出荷されてしまったということである。 しかし「仮面ライダー」の撮影が2週間で2本撮りというスケジュールに合わせ現場にカメラマンを派遣し半月で2話分の構成がなされたカードを追加するシステムをとるなど工夫をこらした結果、体勢が整い「子供が新しい情報を欲しがっている」ことに重視した結果ゲルショッカー出現?壊滅までを放映前にどこよりも早く子供達に報道したのである。

社会現象と問題 [編集]
この「仮面ライダー スナック」の予想外の売上げはカルビー側にとって手放しでは喜べない問題が起こった。スナックを買った子供がカードだけをとり菓子を捨ててしまうということが全国で報告され始めたのである。これはマスコミで報道され、社会問題となり全国の主に小学校を中心に朝礼などで校長が「ライダースナックの菓子は買ったらきちんと食べなさい」と全校生徒の前で注意・呼びかけをする異例の事態となってしまった。さらにこの捨てられた菓子を回収し子供の親などに転売(もちろんカードなし)する小売店も出てきた。この問題の原因として、「スナックをまとめ買いした子供が全て食べきれず捨ててしまった」或いは「このスナックが「まずい」と評判で子供も受け付けない甘口だった為に捨てられた」「子供たちは最初からカード収集が目的で、スナックには全く関心が無かった」等がある。パッケージには「かっぱえびせん姉妹品」と書かれていた。

この問題と同じことが1980年代にも起こっている(ビックリマンチョコと社会問題を参照)

最終的な売上げ [編集]
販売終了は「仮面ライダー」終了ほぼ1ヶ月前の昭和48年1月まで(放送が遅れていた地域ではこの時期より後まで販売されていた)であり様々なアイデアと戦略で爆発的な売上げを記録した「仮面ライダー スナック」は、最終的な売上げは、4億袋とも6億袋ともいわれている[2][3]。つまり単価20円のお菓子が2年たらずで80?120億円以上の売上げを記録したことになる。

また、その後放送された「仮面ライダーV3」もカード付きスナック化(15円)されたが「仮面ライダー スナック」の売上げには程遠いものだった。

ライダーカードの復刻 [編集]
1992年、東映ビデオより発売された「仮面ライダー パーフェクトLD-BOX」(25枚組・定価150000円)の特典として546枚+3枚が復刻された。

1999年に「仮面ライダー チップス」が発売されNo.1からNo.72までが復刻された。その後、三期に渡ってNo.216までが、2003年には三期に渡ってNo.217からNo.546が復刻された。カードの大きさが当時のカードより大きくなっており、「エラーカード」や「ラッキーカード」も復刻され、「ラッキーカードを送るとアルバムがもらえる」、「新カードコレクション」という市販のチップス内で復刻できなかったカードや新たに発見されたエラーカードを復刻したカードなどがセットにされたBOXがもらえるキャンペーンも実施された。

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2009年03月10日

ワスカラン国立公園

きたみびお 浮草ぐらし ウェッジ ビーピー ツベル タイマー ビヤマハギ フロマ シケイン フリーラジ マスタ わかくさ ハイネッ パラ プロテス ロンネット ソリテー マンス スライド バヌア マート びばい フレアスカ ドトイ ラッシュ ライム ワインバ ナポリタン インゴット リッピン ウェル バター ドグマ とうりゅう スロット モラリ トレジャ フラッシ ヒマワ チャロ ムック テスト パネラー ダース サイト ジャッジ エタイ マッピング 露の契 フェージュ

ワスカラン国立公園(スペイン語: Parque Nacional Huascarán, ウアスカラン国立公園)は、ペルー中央部アンカシュ県のアンデス山脈ブランカ山系(Cordillera Blanca)に設定されている国立公園である。首都リマから北におよそ400キロメートル上の標高3,000?6,000メートルに位置し、世界で最も高い国立公園でもある。広さは四国のほぼ半分に相当する大きさで、世界自然遺産に登録されていると同時に、生物圏保護区にもなっている。低緯度地域にある冠雪の山としては世界最高峰のワスカラン山南峰(標高 6,768 m)があり、これが公園の名前にもなっている。この公園は独特の植物プヤ・ライモンディの生育地であり、ビクーニャ、ジャガー、クーガー、リャマ、グアナコ、アメリカヌマジカ(Blastocerus dichotomus)、ペルーマダラオハチドリ(Phlogophilus harterti, ハチドリ亜科)などが生息しているほか、ネッタイハジロ(Netta erythrophthalma)などのアヒルの仲間も多く生息している。
ワスカラン国立公園は標高2,000m級から6,000m級の山々が聳えている。公園の名の由来にもなったワスカラン山南峰(標高6,768 m)はペルー最高峰で、アルパマヨ(Alpamayo)やピスコ(Pisco)といった近隣の山頂を凌駕している。

面積 3,000 km? の公園内には、663の氷河(最大のものは標高5,500メートルに位置するパストルリ氷河)や296の湖のほか、サンタ川(Santa)、パティビルカ川(Pativilca)、マラニョン川(Marañón)という三大河川の支流が41もある。

アンデス山脈のほとんどがかつて海の底であったことを物語る場所が公園内にあり、標高4,800メートル以上のみでアンモナイトの化石などが見つかっている。

気候
公園の気候は一年を通じて二つの段階に分かれている。その要因の一つはアマゾン盆地から吹く温かく湿った風で、これが12月から3月の間に多雨をもたらす。逆に3月から10月には乾季となり、晴れた日中が摂氏25度に達する一方、夜には氷点下になりうるほどに寒くなる。これは標高が高くなれば更に寒くなる。

植物相と動物相
公園の生物多様性は見事である。779種以上の高地アンデスの植物が生育し、確認されているだけでもコンドル、ヤマガモ(Merganetta armata)、ミツユビシギダチョウ(Tinamotis pentlandii)などをはじめとする112種の鳥類が棲息している。哺乳類は10種以上が確認されているが、その中でには、コロコロ、アンデスネコ、メガネグマ、ペルーゲマルジカ(Hippocamelus antisensis)、ビクーニャなどのような絶滅危惧種も含まれている。

カタク地域(Catac)には、プヤ・ライモンディ(Puya raimondii)が生えている。この植物は主にアンカシュ県の3つの場所の広々とした森林で生育している。その3箇所とは、カタク地域のインヘニオ峡谷(gully of Ingenio)、カハマルキジャ地域(Cajamarquilla)のpunas、カタク地域のケシュケ峡谷(gully of Queshque)である。

保護状況
国立公園の指定は1975年のことであるが、ペルー政府は一帯の植物相、動物相、地形、考古遺跡(チャビン文化のものを含む)、ブランカ山系の眺望などを保護し、なおかつその地域での自然や文化財の科学的調査を促進することを目的としていた。公園の入り口は6ヶ所に限定され、それぞれ、動植物を取らない、薪を燃やさない、ゴミを捨てないなど最低限の注意事項を守るよう告知され、入園者は使用料を徴収される。

一方で、指定前から遊牧民が既に住んでおり、彼らはアルパカやヒツジなどの様々な家畜も放牧し、現在も続いている。しかし、家畜は公園内の草を食い荒らす為、公園レンジャーが見回って、住民の生活に影響を及ぼさない程度に規制を調整している。遊牧民は乾季の5月?10月まで公園内で生活することを許され、煮炊きには薪を使えず乾燥した牛の糞で対応している。また、地元の住民には古くから薬草を使用してきたことから、禁止されていても採取するので、薬草の絶滅が危惧されている。公園内に薬草実験栽培所を設け、採取から栽培への切り替えも試み、貴重な資源を守ろうとしている。

1985年には、ユネスコの世界遺産リストに登録された。観光業は推進されており、登録範囲内に暮らす人々などの収入源になっている。

2009年02月22日

アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女

ソル・シエール
本作の舞台となる異世界「ソル・シエール」は、巨大な一本の塔「アル・トネリコ」とそれを囲んでいる浮遊大陸「ホルスの翼」以外には何もない、神秘的な世界。浮遊大陸の下方には「死の雲海」が広がり、上空は「ブラストライン」と呼ばれるプラズマ地帯で満たされている。かつてはこの世界にも空や大地、高度な科学技術があったが、過去に起こった二度に渡る災厄により、それらは崩壊した。一度目は戦争によりアル・トネリコの「グラスノ盤」という機関の崩壊によるもので、「グラスノインフェリア」と呼ばれている。二度目は「レーヴァテイル」という種族の反乱によるものである。この「閉鎖世界」ソル・シエールには現在、「エル・エレミア教会」と「天覇(てんぱ)」という二大勢力が台頭している。
アル・トネリコ
ソル・シエール世界にそびえ立つ、天まで届く程の高さを誇る巨塔。古代テクノロジーの粋が集められた建造物で、過去二度の災厄により空と大地を失った人類は、アル・トネリコにすがり付くようにして生活している。塔内部には「ウイルス」と呼ばれるモンスターが徘徊しており、そのウイルスを駆逐するため塔を訪れる者もいれば、貴重な古代文化の遺産を求めて足を運ぶ者もいる。塔の中階層には「テル族」と呼ばれる、超常的な力を持つ種族の住む街「イム・フェーナ」があり、上層階には聖地と呼ばれる街「プラティナ」が存在する。なお、この塔は第二作目の舞台になる「メタ・ファルス」を支える「ソル・マルタ」の導力をも賄っており、物語中盤でアル・トネリコの機能の大部分が停止した際、その影響を受け多数の犠牲者を出すこととなった。
エル・エレミア教会
信仰により人々を支えることを目的としている教会。元々は第二期崩壊の原因調査を行っていた団体が元となっており、かつて第一期の時代、実際に存在したと言われる「エレミア三謳神」と呼ばれる神の降臨を願い、人々を幸福へ導こうとしている。特異な力を持つレーヴァテイルを教会の聖女候補として祀り、保護している。主な活動内容は塔の探索と聖地「プラティナ」への旅。そして各地の住民を護るためのモンスターとの戦闘。代表は「ファルス司祭」。後にファルス司祭の死亡により、総司から新たに司祭に選ばれた「ラードルフ・シュナイゼン」
リーベ フラッ ザイル クチン セドラ タコメ ブラウ レット シスプ じゃくやく ラップワピ デリバリ ツワブキ フリーダム ソート ナビタイア メンマ タルト ガネット スニファー オート スコア えーびー ちょうい たんし ニヒル モップ 国内チュ ティーン ギャレー 幻のユウ ブイゾ シールド パサー タジン ダウンライト コスル ナポリ ヒモパン ジューシー ショー ポニカ いーん リターン パリー トライア バスー 山菜サーチ ヴェリ ローズ

天覇
「ほたる横丁」と呼ばれる地域に本社を構える巨大複合企業。ネモ地方の地主であった峰姪の興した「櫻商店」を起源とし、後にダイキリティーの開発で発展した。元々グラスメルクの祖「ガサラキ」と「レイラ」の二人を支援してグラスメルクを広めた団体という事もあって、「グラスメルク振興協議会」などのグラスメルク関連団体を構成団体に持って居る。エル・エレミア教会とは逆に、科学技術によりアル・トネリコの古代テクノロジーを引き出し、人々の暮らしを向上させることを目指している。そのため、レーヴァテイルの持つ力を利用している。現在の社長は「亜耶乃・ライザー・エルデューク」
唄石
ソル・シエールには音を魔力に変える性質を持つ唄石(しょうせき)と呼ばれる結晶が存在していたが、これは周囲の音を無差別に吸収し、魔力として放出するという危険な石だった。そこで人類はこれを「吸収」「増幅」「放出」という3つの特性に分類させ、制御することに成功した。吸収の特性のみを持つものを「パラメノ」、放出の特性のみを持つものを「グラスノ」と言う。人類はその技術をもって発展してきたが、やがてその力は争いを呼び世界は滅亡の危機に瀕した。その後、結晶の悪用を防ぐため、グラスノの魔力をアル・トネリコ内の「シルヴァホルン」と呼ばれるインターフェースで管理する技術「グラスメルク」が誕生した。ただし、人々はシルヴァホルンの存在を知っておらず、グラスメルクは自らの手で行っているものと錯覚している。

ストーリー
かつてソル・シエールの世界に災厄をもたらした魔神ミュール、その封印を担うはずの少女ミシャが誘拐され、アル・トネリコの塔からウイルス生命体と呼ばれるモンスターがあふれ出し始めた。塔の上層部にある都市プラティナの騎士ライナーは、塔の管理者シュレリアから、新種のウイルス生命体に対する切り札となる特別なヒュムネクリスタルを探し出す特命を受け、塔のふもとにある浮遊大陸へと降下する。大陸に住む平凡な少女オリカは、モンスターの攻撃を受けて墜落していくライナーの飛空挺を目撃し、怪我を負ったライナーを助ける。

塔のふもとの世界は上層部と異なり、ミシャやオリカのような詩魔法が使える種族・レーヴァテイルたちが差別を受ける世界だった。ライナーは大陸で得た仲間と共に、目的のヒュムネクリスタルを探し出し、塔を登って徒歩による帰還を目指すが、その旅程で天覇とエル・エレミア教会という二つの勢力の争いや、復活したミュールの力を利用しようと目論む者たちの陰謀に巻き込まれていく。やがてライナーたちは冒険を通じて、人々に害をもたらすミュールの素性やその真意へと迫っていく。

キャラクター
パーティーキャラクター
ライナー・バルセルト 声優:布施雅英(幼少期はミルノ純)
本編の主人公。18歳。アル・トネリコの上層階、プラティナ出身。正義感が強く曲がったことが嫌いな熱血漢だが、恋愛には恐ろしく鈍感な上に優柔不断。その性格故、グラスメルクをすぐに習得するなど優秀な頭脳を持つが、それを活かして思慮するという事が少ない。代わりに身体能力は抜きん出ており、外見の装備とは裏腹に俊敏な動きが可能、剣士としての腕前も達人級である。行政官の長である父親により幼い頃から後継者となる為の政治教育を受けるが、それには全く興味を持たず冒険を求めてプラティナ騎士団に入団する。後に、アル・トネリコの管理者・シュレリアを守護する「エレミアの騎士」の一員となる。「オボンヌ」という菓子が大好物。当初は世界を救うという大命に対し己の考えを持って行動していたが、次第に人々の想いを受け取り行動するようになり、まさに“英雄”にふさわしい成長を遂げていく。ゲームの進め方によってはヒロイン一人を選ぶ際、確固たる意志を持って「幸せにする」と発言しており、その点でも成長は見られると言ってもよい。ED直前を描いた小説版では三人のヒロインから積極的にアプローチされることの本意を悟っていない彼であるが、三人ともに自分が大切にする、というような心境であるようだ。優しい性格である彼はレーヴァテイルに特に人気があると言われるが、自身より他人を優先し過ぎる性格である彼を心配する者も多い。
オリカ・ネストミール 声優:宮崎羽衣
本編のヒロイン。第三世代レーヴァテイル。17歳。以前は明るい性格だったが、数年前の「スクワート村襲撃事件」により両親と死別。それによりトラウマを負い、人間不信に陥っている。その後、「エル・エレミア教会」の聖女候補となる。幼い頃、自分の味方だったレーヴァテイルの女性クレア・ブランチを慕っている。レーヴァテイルのクラスはDで、能力が低いとされており、また自分でも力は無いと思い込んでいる。思ったことをそのまま口に出すタイプ。また、ネーミングセンスは天才的に外れている。ヒュムネコードは「MULE_TEIWAZ_ARTONELICO」。インストールポイントはうなじ。
ヒュムネコードの「MULE_TEIWAZ_ARTONELICO」は、実はミュールに対するものである。本来第三世代のヒュムネコードは塔に登録されていないのだが、オリカのスペクトラム遺伝子の形状がミュールのそれに酷似しており、その結果塔はオリカをミュールと同一のヒュムネコードで誤認識している(苗字の「ネストミール」はミュールの存在を暗示している)。作中でシュレリアが、オリカの心には穴があるかもしれないと言うシーンがあるが、それはこのことを指している。ライナーとはじめ会った時は内気な印象しか与えていなかったものの、彼の優しさに触れていくうちに次第に惹かれるようになる。それに伴い徐々に本来の明るくエキセントリックな性格を取り戻していく。ミシャとはライナーを巡る良きライバル。
彌紗(ミシャ)・アルトセルク・リューン 声優:野川さくら
本編のヒロイン。β純血種レーヴァテイル。外見は12歳程度と幼く見えるが、知性に富んだインテリで、料理などの家事も得意。しかし運動神経は皆無で、極度の高所恐怖症でもある。性格は明るく、強気。プラティナ出身だが、故あって現在は天覇に属している。クローンマスターはシュレリア。ヒュムネコードは「MISYA_FEHU_EORIA_ARTONELICO」。インストールポイントは胸の上部。
実はライナーとは幼馴染みの間柄なのだが、ライナーはそれを忘れてしまっている。実年齢は18歳。ウイルス生命体の活動を封じる詩、クロニクルキー(EXEC_CHRONICLE_KEY/.)を謳うことのできる「星詠」と呼ばれる存在。プラティナからテル族の街であるイム・フェーナに移り、ミュールを封印するための祭壇、クレセントクロニクルでクロニクルキーを謳い続けてきた。しかしミュール復活をたくらむボルドによってイム・フェーナが襲撃され、その際にイム・フェーナから連れ攫われた。さらにボルドによってクロニクルキーのヒュムネクリスタルを体から分離されてしまい、「星詠」としての役割を果たせなくなってしまっている。そのためクロニクルキーを取り戻す手段を探して天覇に留まり続けている。また外見が幼いのもこの影響である。作中でクロニクルキーを取り戻すと、外見も本来の年齢相当のものに戻る。また、ストーリーが更に進むと、外見を幼いそれと年齢相当のそれのいずれかに自由に変えることができるようになる。将来の夢はライナーのお嫁さんであり、幼い頃から彼に恋心を抱きつづけてきた。彼自身をとても大切に思っているが、星詠としての役目を果たしつつ一生を終えるか、世界を見捨てて一人の女の子としてライナーと生きていくか(その場合ミュールが復活し、惨事が起こると予測されていた)、というジレンマが彼女を悩ませている。
シュレリア 声優:酒井香奈子
アル・トネリコの最上部「リンカーネイション」で、塔の管理を務めるレーヴァテイルの女性。全身を甲冑「リンケージ」で覆い隠している。理性派で、個人的感情に流されることがない。第三世代、β純血種を圧倒的に凌ぐ絶大な詩魔法を使える。ヒュムネコードは「EORIA_ANSUL_ARTONELICO」。インストールポイントは腰。三人のレーヴァテイル・オリジンのうちの一人で、伝承にある「エレミア三謳神」の一柱、「エオリア」その人。塔と一心同体の存在であり、肉体は16歳の少女のまま739年の間生き続けている。
PHASE-3より甲冑を脱いだ姿でパーティに加わるのだが、それ以降は公の場では決して見せることがなかった意外な一面、例えばかなりの方向音痴でアル・トネリコ構内で度々迷子になる、戦闘中に転ぶなど実はドジっ娘であることや、うさぎが好きで妙なこだわりがある、といったプライベートな姿が明かされていく。またライナーとのある会話をきっかけに、甘えん坊で寂しがり屋な素の性格を垣間見せるようになり、個人的感情にやや流されやすくなる。実は以前からライナーに好意を抱いており、トークマターを進めていくと彼にベタボレであることが判る。独自のコスモスフィアを持たず、直接塔のバイナリ野と直結しているというオリジン独自の性質もあり、オリカやミシャのコスモスフィア内に無意識下のライナーへの想いが漏れだし、コスモスフィア内の登場人物として告白を行ったりしている。
クルシェ・エレンディア 声優:南條愛乃
ほたる横丁に住むグラスメルクのエンジニアの少女。15歳。チェーンソーを武器に戦う。飛空挺やグラスノアイテムに詳しい。ボーイッシュで自分のことを「ボク」と呼び、女らしい格好は苦手。銭勘定に厳しく打算的な性格で、ブラストラインを超えてアル・トネリコの頂上まで行くことを目指し、日々ロケットの開発をしている。かつては女らしい性格と女らしい服装をしていた。
ジャック・ハミルトン 声優:神奈延年
出身や目的などが一切不明な、流浪のガンナー。老け顔だが19歳。左腕が機関銃に改造されている。ライナーにとっては兄貴分のような存在だが、呆れるほどの女好き。世界各地を放浪してきたため、かなりの博識。クルシェに借金がある。
実はテル族で、掟を最優先にする一族に疑問を感じイム・フェーナを飛び出した過去を持つ。後にテル族とは和解、掟の存在にも理解を示すようになる。本名はアルモニカ・デ・パメリ。
ラードルフ・シュナイゼン 声優:半田雅和
エル・エレミア教会の神官戦士。24歳。神官戦士の中でも最高位の「総司」の称号を持つ。心優しい騎士隊長であり、教会の方針に捕われず、人々の幸福を第一に考えている。そのため老若男女を問わず、かなりのモテモテ。天覇内に本部を構える「ラードルフファンクラブ」という組織も存在している。戦闘ではハルバードを使って戦う。物語の後半では司祭に昇格した。若干、無精ヒゲを生やしている事もあり「フケ顔の槍持ったおっさん」と呼ばれることもある。
余談だが、本編中彼のエピソードが全くと言っていいほど存在しない事から、本作品のファンからは「ラー様」などの愛称で親しまれている。
絢胤 箕嵩(あやたね みちたか) 声優:木部祥太
エレミアの騎士の一員で、ライナーの同僚にして良き友人。温厚で楽観的な優等生で、いつも笑顔を絶やさない。料理、掃除などの家事もこなす。19歳。使用武器は双剣。
実は情報ウイルス生命体であり、ミュールの「心の護」からリデザインした存在。ミュールの息子としてライナー一行と対峙する彼だったが、ライナーの彼を唯一無二の親友であると信じて疑わない心に打たれ、母親であるミュールに反逆する。彼自身もライナーを大事な親友と思っており、彼にしか見せない表情を時折浮かべることもある。身体的特性から塔の最深部であるバイナリ野にも侵入が可能。続編『アルトネリコ2』ではミュールことジャクリのコスモスフィアにて登場するが、こちらは「心の護」としてのアヤタネであり、現実世界の彼とは別の存在である。

心の護
どんすけ 声優:神奈延年
オリカのコスモスフィアに現れる「心の護」。自分のことをオリカを守るナイトだと思っており、ライナーを最初追い払おうとする。
実はオリカが幼い頃、クレアに貰ったライオンのぬいぐるみが心の護になったもの。命名はもちろんオリカ。
波摩(ハマ) 声優:宮崎羽衣
ミシャのコスモスフィアにいる「心の護」。猫耳を生やした割烹着の少女の姿をしている。毒舌家。
ミシャが幼い頃、ライナーから貰った「海風のオカリナ」(「波摩」という名前はミシャがつけたもの)が心の護となったもの。オカリナを作ったのがライナーであるため、ハマはライナーのことを父親と思っている。

テル族
リルラ・ロス・レーテル 声優:ミルノ純
ソル・シエールに存在する、人間と似て非なる種族「テル族」の住む地「イム・フェーナ」に暮らす子供。13歳。「ジェミナ」と呼ばれる術を使い、アル・トネリコ内を瞬間移動で自由に行き来できる。高価なグラスノ結晶を渡すと、代わりにアイテムを探してきてくれる。ジャックに熱烈な好意を寄せており、彼を自分のものにするのが夢。グラスノブローカーのスピカとは旧知の仲。
フラウト・ロス・ロリア 声優:木部祥太
イム・フェーナの町を治めるテル族の長。外見は22歳。「エレミアの誓約書」を遵守する。タスティエーラという女性のことを尊敬している。
タスティエーラ・デ・ルゥ 声優:南條愛乃
テル族の女性。物静かで、様々なことに精通している生き字引のような存在。フラウト達テル族からは畏敬を込めて「オババ様」と呼ばれているが、本人は気に入らないらしい。
外見は16歳程度だが、実年齢は約400歳。正体はミュールを封印する神器「クレセントクロニクル」に封入されたテル族の巫女の魂であり、実体を持たない映像のような存在(本人曰く、情報収集のための目)であった。長期間ミュールを封印し続けたことで魔力が尽きつつあり、最後はライナー達に世界の命運を託して消滅した。なお、物語の終盤で彼女と戦い、倒すことも可能。その場合はラスボスと連戦になり、エンディングも異なる。このエンディングは、ファンの間で『オババエンド』と呼ばれている。

サブキャラクター
レアード・バルセルト 声優:銀河万丈
ライナーの父親。58歳。プラティナの現総帥にして人望の厚い行政官。幼い頃からライナーに政治を教え込んできたが、本人はそれに反発し期待に応えることはなかったため、親子の仲はこじれてしまっている。
クレア・ブランチ 声優:塩山由佳
空港都市ネモにて酒場を営む女主人。20歳。元は天覇所属の高い能力を持つクラスBのレーヴァテイルだが、庶民のために謳うことを信条としており、現在は教会にも天覇にも所属していない。ライナーたちの頼れるお姉さん的存在。
スピカ・ニール 声優:ミルノ純
ほたる横丁の中心地「ほたる一番街」で、飴を売って暮らしている女性。25歳。表向きはごく普通の世間知らずな娘だが、その正体は裏情報やグラスノ結晶を高額で売買するブローカー。ミシャと仲が良い。

その他
亜耶乃(あやの)・ライザー・エルデューク 声優:塩山由佳
複合企業・天覇の女社長。36歳。豪快で破天荒な性格だが、大食いという変わった一面も持つ。人望は厚く、交流や交渉は得意だが書類や経理は苦手である。そのため、部下の管理は甘い。若い頃は冒険者であったが、先代社長だった父親が死去した際、後を継いだ。
ボルド・レード 声優:河相智哉
複合企業・天覇の実質的No.2の地位にある男。33歳。武闘派かつ野心派であり、ライナーとは正反対にレーヴァテイルを人間にとっての道具のようにしか思っていない。逞しい肉体を持ち、遺跡探索にも秀でている。“荒ぶる稲妻”の異名を持ち、戦闘においても高い実力を誇る。
遺跡探索の際にレーヴァテイル・コントロール計画を知った彼はファルス司祭ことカイエル・クランシーと密かに手を組みミュールを復活させようと目論む。その際計画の邪魔となる星詠ミシャ抹殺を目論むがその力を惜しんで彼女を誘拐、その際スクワート村襲撃事件を引き起こしオリカの両親を殺害しジャックの片腕を奪った。ライナーの前に立ちはだかっては何度も戦いを繰り返し、シルヴァプレートではミシャを味方につけるも彼女の裏切りで死んだかと思われたが辛うじて生き延びる。だが最終的にはクレセントクロニクルにて主人公達にリベンジ戦を挑むも敗北し死亡した。
ファルス司祭 声優:加勢田進
エル・エレミア教会の司祭を務める老人。72歳。現在の教会組織の指導者で、聖人と謳われている。テル族のことを快く思っていない。
実はプラティナ出身で、レアードの親友だった。世界をより良い方向へ導くべく、失われた塔の技術について研究を重ねていたが、ミュールの持つ強大な力を知り、その復活を目論んだためにプラティナを追放された。ミュールの力を利用しようとするも、逆にウイルス生命体に変異させられてしまい、主人公達に倒される。本名はカイエル・クランシー。
メイメイ 声優:野川さくら
ブラストラインの上にある天文台で働くメイドロボ。外見は17歳。塔の中枢区画にあるセキュリティーサービスの認証を主に担当している。いつもは寝てばかりで、起きている時も眠たそうな顔つきをしており、隙あらば眠ってしまうほど。プラズマベルにカナデという妹がいる。ちなみに昔はもう一人の妹マイがいたが、ミュールの乱の折に、プラズマベル右舷の破壊と共に消失している。
ガルツベルン・ルク・ラルド
ブラストラインの竜の巣に住む竜族。非常に長寿であり、大戦時代に造られたアイテムを多く所有している。基本的には人間嫌いだが、強い人間に対してはアイテムを売ってくれる。また、かつてはブラストラインに棲む竜・スレイプニルと対立し、領地を争ったこともあった。
ミュール 声優:宮崎羽衣
塔に寄生するウイルス生命体。塔にウィルスを送り込んでくる。
その正体は、第二期最後期に生み出されたレーヴァテイルの一人(尚、『ヒュムノスミュージカル クレア?そよかぜの約束?』において僅かにパターンの異なる同型の「メフィール」「ミディール」「アルメディア」が存在したが、覚醒したのは彼女だけであった事が語られている)であり、最高の能力を持つβ純血種。ヒュムネコードおよび本名は「MULE_TEIWAZ_ARTONELICO(ミュール・テイワズ・アルトネリコ)」であるが、本人曰くセカンドネームは偽名とのこと。条件次第ではシュレリアをも凌ぐ能力を発揮する事も可能であり、エレミア三謳神の一人、ティリア神として崇められていた。人間への反抗を防ぐため、自我を持たない状態で生み出されたが、コスモスフィアの成長に伴って自我に目覚める。悲惨な人体実験の果てにシルヴァホルンの中に幽閉され、「効率良く詩魔法を生み出す道具」として扱われている状況を自覚して、人間を憎悪するようになった。そして、レーヴァテイルだけの理想郷「レーヴァテリア」の創造を掲げ、多くのレーヴァテイルと共に人間達に対して反乱を起こす。その際にはシュレリアとタスティエーラによってクレセントクロニクルに封印されるが、その後もウイルス生命体となって活動を続け、塔にウイルスを送り込んでいた。本作のラストボス。彼女の末路はプレイヤーの選択によって変化するが、ドラマCD及び本作の続編『アルトネリコ2』では、最終決戦の後ソル・シエールを離れ、『アルトネリコ2』の舞台であるメタ・ファルスとへ旅に出たこととなっている。『アルトネリコ2』ではジャクリと名乗っており、ヒロインの1人でもある。

ゲームシステム
マップ
フィールドマップは2D、ワールドマップは3Dで描かれている。敵との戦闘はフィールドマップ上でのみ発生する。一度立ち寄ったフィールドマップ名はワールドマップ上に表示されるようになり、以降は自由に行き来できるようになる。
フィールドマップにおける敵との遭遇はランダムエンカウント方式が採られているが、画面に表示されるエンカウントバーの色を確認することでエンカウントを事前に察知することができる。エンカウントバーは戦闘を繰り返すたびに短くなっていき、バーが消滅するとそのフィールドから出るまでの間、エンカウントが発生しなくなる。
戦闘
敵との戦闘では、ライナーのような戦士系のキャラクター3人が前衛に、オリカやミシャのようなレーヴァテイル1人が後衛に配置される。前衛の行動は手番が回ってきたキャラクターがコマンドを選択することによって決定するが、対する後衛はボタンによって任意のタイミングで呼び出すことができ、前衛や敵の手番に割り込んで詩魔法の詠唱開始・発動ないし中断を行う。
戦闘では役割を異にする前衛と後衛が協調して戦うことが特に重要視されている。以下にそのシステムを挙げる。
アンビエンスフィールド
前衛の戦士が敵を通常攻撃することによって、敵の詩魔法に対する耐性を大幅に下げる。設定上は、前衛が奮戦する姿に心を動かされたレーヴァテイルが頑張るという状況を再現したシステム。
ハーモニクス
仲間同士の絆(シンクロ率)を表現するシステム。後衛のレーヴァテイルが詩魔法を詠唱している間に前衛が敵をスキル(必殺技、HPを消費して使用する)で攻撃することによってハーモニクスゲージが溜まり、ゲージが溜まることでハーモニクスレベルと呼ばれる数値が上昇する。ハーモニクスレベルが上昇することで、後衛の詩魔法の詠唱速度が上昇する、前衛の通常攻撃とスキルが強化される、敵を倒した時に得られるアイテムの種類が増える、といった様々な恩恵を受ける。
ハーモニクスレベルの上限値は後衛が詩魔法を発動させることによって上昇していく。どの程度上昇するかはアンビエンスフィールドのレベルにも左右される。
レーヴァテイルを護る
前衛は、自分の手番で「護る」コマンドを選択することによって、後衛を狙った敵の攻撃を肩代わりすることができ、防御に成功した場合はハーモニクスレベルを消費して強力なカウンター攻撃を繰り出すことができる。逆に後衛がダメージを受けてしまうと、詠唱中だった詩魔法は中断されてしまい、最悪、後衛が戦闘不能になってしまうことで、これまで溜めたハーモニクスは全て失われてしまう。敵の攻撃の種類によっては前衛メンバーが複数、もしくは全員が防御に参加しなければならない場合もある。
戦闘中に後衛のレーヴァテイルが使用することができる詩魔法は、詠唱終了と同時に敵に攻撃を行う「赤魔法」と、詠唱中味方に対する効果が持続する「青魔法」の二種類に大別される。いずれも長く詠唱を続けるほど効果が増し、同時により多くのMPを消費するという点は共通である。
ダイブ
レーヴァテイルの精神世界「コスモスフィア」に潜り込むこと。コスモスフィア内での冒険はアドベンチャーゲーム形式で進行する。ダイブを行うためには、戦闘により「ダイブポイント」を入手し、世界各地にある「ダイブ屋」を訪れる必要がある。レーヴァテイルは様々な心の悩みを抱えており、コスモスフィア内でその解決に成功すると、更に深い心理階層に向かうことができる。この現象を「パラダイムシフト」と言う。パラダイムシフトを起こすと、レーヴァテイルは新たな詩魔法やコスチュームを得ることができる。レーヴァテイルのコスチュームには、「天使」「巫女」「忍者」など様々なものがあり、それらは戦闘で反映される。なお、物語終盤で仲間になるシュレリアに関しては最初から変更可能の甲冑リンケージとそれを外したスタンダード以外は変更不可能。ただし、コスモスフィア内(正確にはシュレリアに関しては塔内バイナリ野)ではいくつかのコスチュームを見ることができる。
グラスノ
魔力を放出する結晶「グラスノ」には、様々な用途がある。
パワード
グラスノを武器や防具類に付加することを「パワード」と呼ぶ。性能を向上させたり、属性ダメージやステータス異常の効果を付与したりすることができる。
インストール
レーヴァテイルの肉体にグラスノを直接取り込ませることで詩魔法を強化・カスタマイズすることを「インストール」と呼ぶ。インストールはレーヴァテイルにとって身体に負担をかける行為であるため、インストールによって強化した詩魔法のハーモニクスゲージは強化前に比べ上昇率が低下する。しかし詩魔法自体の攻撃力がかなり上昇したり、相手にステータス異常を起こさせたりといったカスタマイズも可能なため、その重要度は高い。
再結晶化
アイテムを分解してグラスノを生成することを「再結晶化」と呼ぶ。同じアイテムでも品質の違いによって得られるグラスノが変化する。
トレーディングカード(アルトレカ)
ソル・シエールには「アイテム」「キャラクター」「モンスター」「秘密情報」という4種類のカードが存在し、それらを入手することで様々な情報を得ることができる。
グラスメルク
冒険に必要となる多種多様な武器や道具類を、プレイヤー自身で作り出すこと。『アトリエシリーズ』における錬金術と類似したシステム。ただし、元になる材料と出来上がる物体は全く噛み合わないことが多い。グラスメルクを行った時、隊列の中に居るレーヴァテイルがアイテムに対するコメントを寄せ、アイテムによっては自分特有の名前を命名することもある。
アイテムの品質は調合に使用したグラスノ結晶の種類によって変化し、再結晶化の際に影響する。

挿入歌担当ミュージシャン
ゲーム内にはレーヴァテイルの詩う「ヒュムノス」として、オープニングテーマである『謳う丘』を含め全部で12曲のテーマソングが登場する。各レーヴァテイルの「ヒュムノス」を担当するボーカルは以下の通り。

オリカ・ネストミール:霜月はるか
彌紗・アルトセルク・リューン:志方あきこ
クレア・ブランチ:石橋優子
シュレリア、ミュール:みとせのりこ

2009年02月06日

安富氏(やすとみし)は、鎌倉時代から戦国時代に

安富氏(やすとみし)は、鎌倉時代から戦国時代に活動した武将・吏僚の一族。鎌倉時代中期から幕府奉行人として現れ、室町時代中期以降は細川京兆家の重臣として現れる。讃岐国東方守護代家。
陣取り いなか ストメ ワイス さんぼんぎ アント システイン キーホ ワッシャ ネゴシ メモワ パフェ トーキング マラニッ 筆柿 キーノ テレコズ マヨラ プライ ドアミラ リンクサデ ポート エコロジジー エバー ナフタ レポート エス スキトル オーピー マドラサ スパニ パウダー フィル 夏の稲妻 シグサ ツバル タンゼロ ラスバンド アウトカム 黒い塔 ブルンジ ピエール オーバ タリフ ミンス シェルカ スパラ ヌードル モノクロ ミーシー

肥前国南高来郡深江の土豪にも安富氏がおり、江戸時代まで鍋島藩家老として存続した。

周防国大内氏に仕えた一族や、石見国益田氏の一族である安富氏もいる。

出自は紀長谷雄の子孫ともいわれ、見聞諸家紋に本姓は紀氏とあり、一族も紀姓を名乗っていた明徴がある。しかし、祖先と思われる鎌倉・室町期の幕府奉行人を務めた安富氏が源姓を名乗っていた明徴があり、安富氏の出身地とされている下総は摂津源氏と歴史的に関わりが深かったこと、肥前国深江村(後述)の安富氏の祖である頼清(泰嗣)が名乗っていた「三郎」を安富氏代々の惣領が世襲しているなどを鑑みるに、おそらく元来は肥前国南高来郡深江村の安富氏と同族で源頼行の系譜を引くものと思われる。安富氏は幕府奉行人時代は播磨国三日月郷に領地を持っており、同じ紀姓を名乗る播磨の浦上氏とは、浦上則宗の養子に安富元家の子とも目される祐宗が入るなど室町時代を通して親密であったことから想像するに、堀田系図に「盛家が安富を嗣ぐ」との記述があるように、本来は清和源氏頼光流だったものが、なんらかの理由で系譜が断絶し浦上氏から跡継ぎを迎えたなどの関係があったために紀姓に変わったものとも推測される。

動静
安富氏は鎌倉時代中期以降に幕府奉行人として現れ、安富長嗣・行長・高嗣ら一族の奉行人としての活動は室町時代初期まで史料に残るが、応永年間以降は史料に細川京兆家の重臣(内衆)として現れるようになる。『相国寺供養記』では明徳3年(1392年)の相国寺落慶法要に際して、細川頼元の「郎党二十三騎」として安富安芸守盛家・又三郎盛衡父子が供奉しているとの記述がある。盛衡の子と目される盛長は1460年頃に雨滝城を築き、一族は東讃7郡を治める讃岐東方守護代を世襲した。応仁の乱においては細川勝元の重臣であった安富民部元綱や弟の盛継ら一族が活躍した記録が諸史料に見える。細川政元の重臣であった安富元家は、長享・延徳の乱における政元の六角高頼討伐に際して近江守護代を兼任し、一時は政元の政務を代行するなど活躍した。惣領以外の一族も盛行が摂津西成郡守護代を、盛光が備中守護代をそれぞれ務めるなど細川氏領国における守護代や代官を広く務めた。しかし、政元暗殺後の細川京兆家の内紛と混乱に続く衰退とともに安富氏の勢威も衰え、戦国末期には長宗我部元親に雨滝城を落とされ没落した。江戸期の一族の動向は不明。

肥前安富氏(深江氏)

出自
肥前国南高来郡の安富氏は鎌倉時代の引付奉行であった安富民部三郎頼清(泰嗣)を祖とする一族。清和源氏頼光流。

系譜
源頼光-頼国-頼綱-仲政-頼行-宗頼-頼衡-頼清(安富民部三郎・安富氏祖・泰嗣)-頼泰(三郎次郎・鎮西引付衆)-貞泰-直泰-泰行-泰清-泰直-貞直-純治-純泰-重枡-昌武(深江氏祖・鍋島藩家老)

動静
元々は関東御家人であったが、1265年頃に肥前深江村の地頭に任命され、元寇の警備のために頼清の子である頼泰が九州に下向。そのまま住み着いた。元寇期における「下り衆」の典型。安富頼泰・貞泰父子が鎮西引付衆を務めるなど一族は幕府の官吏として活動したが、南北朝時代以降は深江村に土着し土豪として活動。鎌倉時代後期から戦国時代末期まで300年に及び深江村を支配したが、戦国時代末期に有馬氏との抗争に敗れ深江村を追われた。江戸期には深江氏と改称し鍋島藩家老として存続した。鎌倉時代以降の文書をまとめた「深江文書」を残し、とくに鎌倉末期から南北朝時代における肥前国史を知る上で貴重な史料となっている。

2009年01月22日

遺伝子汚染(いでんしおせん)

遺伝子汚染(いでんしおせん)とは、生物、とりわけ野生の個体群の遺伝子プール(遺伝子構成)が、人間活動の影響によって近縁個体群と交雑(浸透性交雑)し、変化する現象を一種の環境破壊との含意を込め、批判的視点から呼ぶ呼称。基礎科学が取り扱う現象としてより中立性を目指した遺伝子移入(introgression)という呼び方も提唱されている。

在来個体群との交雑が危惧される近縁個体群は、他の地域に存在する個体群(栽培品種・飼育品種の漏出を含む)が移入される場合と、遺伝子組み換え作物である場合とがあり、以下はその両者を分けて解説する。

同じ生物種であっても、生息地域が異なるため遺伝子の交流を欠く、あるいは完全に隔離されていなくても一定の障壁が存在するなどの理由で、通常は地理的に異なる個体群(生態型・亜種など)相互の間では遺伝子の構成(遺伝子プール)が微妙に異なっている。これをヒトに置き換えると、黒人や白人等の人種、さらに細分化すれば白人であってもアングロ・サクソン人やゲルマン人等の民族など、異なった人種や民族に例えられる。 また、野生動植物の個体群と、そこから人為的選抜や育種、さらには近年の遺伝子組換技術によって作出された多くの作物・家畜とでは、遺伝子構成が大きく異なっている。このような場合、ある在来個体群の生息域に、別の個体群が人為的に持ち込まれることにより、両者が交雑して純粋な在来個体群の持つ遺伝子プールに変化が生じる。この在来個体群の遺伝子プールの状態の不可逆的消失および、その途中の過程を遺伝子汚染と呼ぶ。遺伝子汚染は、時空間的に不均質なモザイク構造をなすメタ個体群レベルの遺伝的多様性(生物多様性)を不可逆的に破壊するため、近年では環境問題の一種として認識されることが多い。なお、このような遺伝子汚染は英語ではintrogression(遺伝子移入)と中立的に記述される。

日本における遺伝子汚染の例 - メダカ
日本在来のメダカでは、生息水域ごとの遺伝的な違いが詳しく研究されてきた。メダカは、北日本集団と南日本集団に大別されるが、更に水域ごとに遺伝的な差を持つ個体群に細分される。これらの水域ごとの個体群は、相互に異なる適応構造をもっている。したがって、ある水域のメダカの絶滅が危惧されている場合でも、別の水域のメダカを放流すると遺伝子汚染が起こり、結果として在来個体群は雑種個体群に変容を遂げる。つまり、在来個体群が特異的に持っていた適応性の構造も失われてしまうことになる。コイの放流に関しても、同様の遺伝子汚染が指摘されている。
サケ科魚類の例
日本でのサケの一例を挙げると、これまで北海道産のサケを漁業資源確保や天然個体の増殖目的で、本州の広範囲にわたる各都府県の河川に移植放流してきた経緯がある。そのため今後、他地域産稚魚の放流を一切中止してもこれまで頻繁に行われてきた移植により、移植先に生息していたサケ個体群はもとよりスニーカーも含めたサクラマスやアマゴ等の交配可能なサケ科魚類との間で複雑に交雑してしまっているものを除去することはほぼ不可能であるため、手遅れとなっているのが実情である。サケに限らず、渓流釣り場等での三倍体等の処理をせず繁殖能力を除去されていない他地域のイワナ、ヤマメ、アマゴ等の放流でも同様の問題が懸念される。また、繁殖能力を除去する処理をしても、そのうちの数%(あるいは1%以下)に処理が不完全な個体が混入していれば、長い年限を経て交雑個体が徐々に拡散する可能性も懸念される。
この問題は世界各国で発生している。北米の例を挙げると、ベニザケやマスノスケ、ギンザケ等の他河川放流に加え、太平洋沿岸には生息していなかったタイセイヨウサケ(密放流よりも、養殖場から逃げた個体が多いとされる)までもが当地に生息し、旺盛な繁殖力で既存のサケ科を駆逐したり交配することが懸念されている。しかし、近年では遺伝子汚染がクローズアップされるようになったことに加え、種の保存に関する意識が高まりつつあるため、先進国を中心に移植の自粛や養魚場での管理を強化する傾向にある。
ミネア あさひか ストレ マッチ アック 繊細 せいじゅ パワーサプ ランドロ ステイ ヒート メキシコ エグゼ べにあか センリョウ アーバン オーバ ロッキード やっこだこ パターン カピバラ アフガン サーボモ メリー 望郷の月 じゅご リンガ モルデ パトス キャンサド ティン デジタル ネクスト ノーショー コンファー ビオチ クレーション フィーマ カーラジオ バビア ナビノニ やまんば デーゲーム 世界の家 ブービー ドゥク サイダ ジャージー ベンダー フレーター

遺伝子組み換え作物による遺伝子汚染
遺伝子組み換え作物は、「生物の多様性に関する条約」に従って、その利用に規制が掛けられている。しかしながら、遺伝子組み換え作物を屋外で商業的に栽培する場合には、花粉・種子の区域外への移動を防ぐ設備などは存在しない。このことから、組み換え作物の花粉・種子により自然界に存在しない遺伝子型の拡散が起きる可能性が指摘されている。

なお、日本国内での遺伝子組み換え作物の栽培は、2006年の時点では、安全性確認のための実験的栽培が主流であり、商業的大規模栽培はない[1]。

遺伝子汚染概念に関する論争
動物に対する『遺伝子汚染』という用語は、人間の産業活動や個人的な嗜好・趣味等による移入などで、人為的に生殖的隔離が破られていることへの懸念として用いられる一方で、一部には遺伝的純血を特に強調し、既に定着した外来種や混血個体の駆除を唱える異見に伴って用いられることもある。交雑しうる外来種の駆除を主張する考え方に対しては、人種差別思想との類似性を指摘する形で批判する意見が出ている。例えば、和歌山県でタイワンザルとニホンザルの混血個体の排除が行われた際には、ナチスドイツを連想するとした批判があった。[注釈 1]。 一方、こうした人種差別との関連付けに言及する批判に対しては、問題となっている遺伝子汚染の原因の多くが人為的なものであることを留意するべきであって、生物多様性や種などの生物学的概念に対して無理解や誤解が多いという点で批判を返す指摘もあり、意見の対立が起きている。

また、そもそも「汚染」という表現がネガティブなイメージを持つ表現であり、差別的であるとする声もある。これに対しては先述のとおり、遺伝子移入という呼び方が提唱されている。

関連事項
外来種.・ 雑種
遺伝的多様性・生物多様性・生物の多様性に関する条約
遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律
純血 - 混血 - ジェノサイド - 民族浄化

2009年01月15日

紅楼夢の写本

サイコロ セリクー クイズ ビアンコ ナビ淡竹 チャーイ バッスル グリーン ナルコ スランプ カナメモチ しおで 満月アナタ ジバン フィーバ ジーメン コシア 虹の橋 透明人間 アスキー プラスタ パイプオ ゲスケル 鯉のぼり ガラシ シーリング スイート ハネムーン 北の旅人 ワイファイ スキッド ビンゲン ション マサキ トンキロ レシー サヘル スリット レッシブ ナイス ブローチ フレー リスト ナビメリノ ジャズ フェンス りっさ サード だむら ターゲット

紅楼夢の写本は、当初約110回存在したと推定されるが、稿本が流出後80回以降が何らかの原因で散佚し、そのまま補足されない状態で作者と思われる曹雪芹が死去。その約三十年後、出版者程偉元の請求のもとで、高鶚が40回を付け加え、活字印刷版の120回本が世の中に出回ることになる。この高鶚の40回にも、もともと存在した前80回の手書きによる稿本にも、程偉元自身によるかなりの添削が入っていると一般に思われる。

現存最古の手抄本「甲戌本」が発掘された1927年まで、紅楼夢は一般に活字印刷版の「程本」で流通しており(詳しくは「程甲本(1791)」と「程乙本(1792)」などと区別される)、物語の内容も「程本」で広く認識されていた。一方、手抄本のほとんどがすべて「脂硯斎重評石頭記」と題しており、それぞれ朱筆あるいは墨で本文の上や行間や脇に「脂硯斎」をはじめとする評論家による評論文字を書き足している。これら手抄本は一般に「脂評本」と称されている。

「脂評本」写本の系列の中で最も内容が古く、原稿に近いとされる「甲戌本(1754)」、「己卯本(1759)」、「庚辰本(1760)」などを詳しく調べると、印刷版の「程本」の原文字に対する添竄が明らかになる。このような添竄は、後継者高鶚と程偉元が書いた後40回の内容が、散逸した原作の精神と乖離すると判断するに十分なものとされている。

惜しくも、現存の全ての「脂評本」系列の手抄本は80回以降の内容について本文を残していないばかりでなく、散佚各回の題名「回目」も残されていない。そこで80回以降の原稿内容は、いわゆる「紅学」の中心問題の一つに数えられるようになった。80回以降の原稿の本文や回目は見つからないが、前80回の本文中の詩文や特定事件の表現手法、それに加え特に評論家脂硯斎や奇笏叟などによる評論文字などから、80回以降の少なくとも一部の内容は暗示または明記されているとみるのが定論である。
賈宝玉は、祖先の勲功により代々高官を出し、皇室の姻戚でもある賈氏一族の貴公子である。賈宝玉は勉学が嫌いで、豪邸に同居する美少女たちと風流生活を送る。賈宝玉は趣味の合う美少女、林黛玉と相思相愛の関係となるが、お互いの気持ちをうまく伝えられない。だが、二人はお互いに引かれながらも、ささいな嫉妬から大喧嘩をし、結局賈宝玉は「金玉の縁」で結ばれた温和な良妻賢母型の薛宝釵と結婚する。やがて病弱な林黛玉は恨みを抱いて死に、賈家は権勢を嵩に民衆を苦しめた罪で家産を没収され没落し、人々も離散していく。

登場人物
賈宝玉 - 主人公。才能はあり詩や恋愛小説(当時小説や戯曲は下等なものとされていた)には興味を示すが、科挙方面の勉学は大嫌いで、詩の腕も黛玉や宝釵には及ばない。「女の子は水で出来た体、男は泥で出来た体」といってもっぱら一族の美少女・美女たちを相手に様々な趣きの交際や交流を楽しんでいる。黛玉を好きだが素直になれず時々悲しませたり泣かせたりしてしまうこともある。海棠詩社での号は怡紅公子。
林黛玉 - メインヒロインその一。宝玉の従妹で幼なじみ。詩才と機知に富む一方病弱で繊細。厭世的で悲観的かつ神経質で極めて感受性の強い美少女。宝玉が好きだがプライドが高いためか素直になれない。西施や趙飛燕にたとえられる華奢で嫋やかな儚げな美貌。西施同様よく眉を顰めている。海棠詩社での号は瀟湘妃子。金陵十二釵といわれる十二人の主要美少女・美女の一人。
薛宝釵 - メインヒロインその二。宝玉の従姉。健康優良、頭脳明晰、人格円満、優等生タイプの少女。詩も学問も人に優れてよくできるが、それらが女性にとって価値があるものとは思っていない。兄夫婦は共にステレオタイプの極悪人。林黛玉とは正反対の楊貴妃にたとえられる肥満体で大らかな華やかな容姿。黛玉とはよく対比され、中国には「恋をするなら林黛玉、妻にするなら薛宝釵」というフレーズもあるという。金陵十二釵の一人。
史湘雲 - 賈母の実家である史家の一族の少女。両親を早く亡くして叔父に養われているが、快活で率直な物言いをする。海棠詩社での号は沈霞旧友。金陵十二釵の一人。
王煕鳳 - 宝玉の伯父賈赦の息子の妻。宝玉の母方のいとこでもある。賈家随一のやり手で、気が強く頭脳明晰。奥向きの采配を一手に引き受ける実力者。あまり学問はない。金陵十二釵の一人。
秦可卿 - 宝玉の曾祖父初代栄国公の兄初代寧国公の玄孫の妻。従って年上ながら宝玉を「おじさま」と呼ぶ。優しく落ち着いた人柄で「黛玉と宝釵の長所を併せ持つ」と讃えられ、誰からも慕われる佳人。金陵十二釵の一人。
賈元春 - 宝玉の同母姉。皇帝に召されて貴妃となった。後世の解釈で曹雪芹の生家曹家を庇護していた康煕帝に対比されることがある。里帰りする元春を迎えるために大観園が造営された。金陵十二釵の一人。
賈探春 - 宝玉の異母妹。賢明で詩才のある美少女で、異母兄宝玉とも親しくしている。同腹の弟がいるが、こちらは愚鈍で母共々なにかと宝玉を陥れることを考えており、探春とはあまり仲が良くない。大観園に詩社(海棠詩社)が結成されるのは探春の呼びかけによるもの。詩社での号は蕉下客。金陵十二釵の一人。
賈惜春 - 賈珍の妹。潔癖性で、兄に代表される屋敷の淫蕩な空気を嫌っている。絵心があり、大観園の絵図を描いたことがある。金陵十二釵の一人。
妙玉 有髪の尼僧。聡明にして文筆の才あり若くして大観園内の草庵に庵主として招かれたが性狷介、俗人と交わるを潔しとしない孤高の美少女。金陵十二釵の一人。
襲人 - 宝玉付きの侍女。宝玉の初体験の相手でもあり、正式では無いが宝玉の妾役でもある。侍女連の筆頭格。主人思いの良識的な人格者だが、その「主人思い」はえてして「宝玉に科挙方面の勉強に打ち込んでもらおう」という方向に発揮される。本名は花珍珠で、宝玉が陸游の詩にちなんで襲人と命名した。
平児 - 王煕鳳付きの侍女の筆頭格。有能で情け深い人柄で煕鳳の秘書役もこなす。煕鳳の勧めでその夫の妾の立場になったが、これは煕鳳が嫉妬深い本心を隠すためにやったことで(男子が出来ない妻が妾を夫に勧めるのは旧中国では婦人の美徳の一つであった)、それを心得てめったに同衾せず侍女の分を守っている。
賈母 - 宝玉の祖母(宝玉の父賈政の母)。一族の最長老で最高実力者。宝玉を溺愛しており、賈政が宝玉に厳しくできないのは賈母を恐れてのことである。信心深い。平凡社ライブラリー版では「後室」と訳されている。
劉ばあさん - 賈宝玉の母王氏の遠縁の家に娘を嫁がせた老女だが、暮らしぶりも人となりもステレオタイプな農民そのもの。わずかな縁を頼りに賈家を訪れ、田舎者っぽさと意外な機知が受けて援助を引き出す。
賈政 - 宝玉の父。賈母とその夫賈代善の次男。謹厳な人物で、宝玉が勉強に熱心でないことはよく思っていないが、官職が多忙であることと賈母が宝玉を溺愛していることから半ば放任状態である。
賈赦 - 宝玉の伯父。賈母とその夫賈代善の長男。好色で賈母も「いい年をして」とあまりよく思っていない。賈母お気に入りの侍女を妾にもらい受けようとして大騒ぎを引き起こしたこともある。
賈敬 - 宝玉の祖父である栄国公賈代善の従兄弟である寧国公賈代化の子。物語の時点では隠居の身で、郊外の道教寺院で仙人修業に凝っている。俗塵を嫌うと称して自分の誕生祝いの宴会にも出て来ないほど。
賈珍 - 賈敬の子で寧国府の当主。威烈将軍の職にあるが戦争に行っている様子は全くない。こちらも好色漢で息子の嫁や妻の妹にまで手を出している背徳的な人物。